書籍

新幹線や列車での移動が多かった今回の京都出張は、いつもなら睡眠の時間を読書の時間の時間にしてみた。以下感想文ってか、むしろレビュー。。

講談社文庫
上野 哲也著
価格¥650 (税込)

東京に住むある少年が親の事業の失敗からある炭鉱町に預けられ、やがて少年から青年へと成長していく話。 少年が今まで見たことの無かった生活。 経験した事の無かった出来事。 少年でいられる最後の夏。 冒険心・心の成長・・・ 未来への思いがまだまだ真っ直ぐに 伸びていく時期。 ひと夏の経験を通して少年の目線で、環境の違い そしてそれに順応していくための少年の心の葛藤。

  • 永遠の出口

森 絵都 (著)
価格¥1,470 (税込)

主人公・紀子と同じで、おいらは「永遠」やら「未来」だのって言葉にすごく弱い子供だった。あの頃、「永遠」という響きの向こうには、どこか言葉の意味さえ超えた深い深い世界が広がっていて、いつかはきっと自分にも、その神秘の扉を開ける日が来るんだと信じてさえいた。

この本が思い出させてくれたのは、そんな少年時代のありのままの自分の姿だ。ページをめくっていくにつれ、頭の奥からキラキラと蘇えってくる、かけがえのない思い出たち。時には悔しい涙を流したこともあったし、“恋”に恋して大切な人を傷つけてしまうこともあったけれど、確かにあの頃、世界は今よりもっと単純で、根拠のない希望の光であふれていた。